佐野昌綱の野望

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なんちゃって戦国大名のお殿様になって信長と謙信の間でうろうろ
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小説情報

タイトル:
佐野昌綱の野望
作者:立道智之
作者様削除に寄ってリンク切れとなっています。2017/02/23

分類:
戦国時代物小説

お勧め内容

『概要』

戦国時代の大名のお殿様となった主人公が、関東の雄の北条氏と関東管領
として関東の支配を目指す上杉謙信の間で中小大名の佐野家の生き残りを
図っていきます。
主人公は栃木県の佐野市周辺を支配する戦国大名の佐野昌綱となりますが、
そんな大名知りませんの上に、主人公も戦国時代の歴史知識がほとんど無い
のでした。
しかも大名家の面々は大学のサークル仲間に現代の家族に、性格のみ良い
見合い相手が配下の武将や奥方となって登場してきます。
ちょっとゆるい主人公の周辺の人間関係に脱力しますが、戦国時代はシビア
で、関東を制覇する北条と関東管領の権威を持つ上杉での争いが度々発生
して、中小大名の佐野家は生き残りを図って両勢力の間を渡り歩く蝙蝠外交
を余儀なくされます。
更に織田家の飛躍が始まり織田信長の天下統一ぐらいは知っていた主人公
は織田信長を恐れますが、室町幕府を妄信する上杉謙信は織田勢力に付く
事を拒絶して来ます。
面白いのは上杉謙信が女性と言う通説を採用していて、「ゲキオコ」して
「ぶっころす」と迫る彼女が美人で、心情的に見捨てられないのでした。

『スト―リ流れ』

出来が良いが空気の読めない弟に、典型的な中年オヤジの父と母の両親
を主人公は持っていました。
なんとなく大学に通って美人目当てにサークルに所属して、性格は良いのに
見た目は良くない父親の親会社の娘との見合い話も持ち上がっていました。
そんな時に戦国時代の大名のお殿様に「佐野厄除け大師」ならぬ佐野の
守り神によって憑依させられて佐野家の繁栄を頼まれます。苗字も違って、
大分遠い親戚で怪しげな話では有りました。
しかも主人公は歴史知識が無くて、織田信長が天下を取る程度の知識しか
有りませんでした。
関東管領の権威を持って上杉家の軍勢が迫れば上杉に降伏して、北条の
軍勢が迫れば再度寝返る蝙蝠外交を取り続けます。
特に上杉謙信は主人公の二股外交に怒って、「ぶっころす」と迫りますが、
山城の堅い守りと汚く笑いを誘う糞尿爆弾と手堅く戦う主人公を認めていきます。
更に内政までの知識は有りませんが、銅山開発に偽貨幣の鋳造と領内の
開発を行い鉄砲隊を組織していきます。
そんな主人公を「ゲキオコ」を繰り返しながらの認めて、上杉謙信は関東
の重臣
扱いをしてきます。
北条との関係にも苦慮する主人公ですが、勢力を伸ばす織田信長からも
臣下に付く事を迫られます。
歴史知識を持つ主人公は上杉謙信に織田信長の勢力に付く事を説得して
行きますが、室町幕府を妄信する謙信は拒否して東北攻略を始めて主人公
に軍勢の派遣を迫って来ます。

『面白さポイント』

憑依した大名家の家族や家臣が現代の家族やサークル仲間と同じ顔を
していて気が抜ける雰囲気が有りますが、戦国時代のシビアな情勢が
主人公に迫ります。
そこで歴史知識の少ない主人公ですが、銅山開発に貨幣鋳造とアイデア
を出して内政して、銃どころや大砲にも対抗出来る銅で覆った堅城を作り
上げて、中小大名としては最強の鉄砲隊を組織していきます。
上杉謙信が綺麗な女性なのも有って、覇者の織田信長との間で揺れ動く
主人公が面白く描かれます。


※「」内は本文からの引用です。
画像;toyotomi hideyoshi / moriakimitsuru

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